こんにちは!小町です。
いつも小説ですけど、趣向を変えてたまには新書でもと思い、最近見つけた面白かった本を紹介します。
栗本斉さんの『「「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる!』です。
「90年代J-POP」とはいっても、ジャンルは多岐にわたり、一言で言い表せられないと思います。
私自身、90年代となると、ほぼ生まれる前…
しかし!もっともCDが売れた時代の曲たちですから、その素晴らしさたるや。
著者が厳選した当時のアルバム100枚とその解説によって、90年代J-POPの変遷や幅広さを余すことなく感じることができるでしょう。
時代の流れを音楽史で振り返ると当時のトレンドや恋愛観、世相を反映していて面白く、とても勉強になります。
知らない曲もありましたが、なんとこの本、掲載アルバムのサブスクプレイリストのQRコードまでついていて、聞きながら解説を読めるところがいいんです!
現代はもうCDではなくて、サブスクですからね…。
それでも、ここであえて曲ではなく「アルバム」として取り上げているのは、
やはりアルバムCDを一つの作品としてみてほしいという気持ちが感じられます。
収録曲の構成だったり、同じアーティストの表現の幅だったり、ジャケットだったり、そのものを手元に置いておきたくなるCDっていいよねと改めて思いました。
聞きたい曲を簡単に選んで聞けてしまう時代ですけれど、
たまにはアルバム一枚をしっかり通して聞いてみるのもいいんじゃないでしょうか。
栗本斉『「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる!』,星海社,2023年。